パイフェイス(Pie Face)回した数だけドキドキ、ハズレは顔面にクリーム直撃の対戦ゲーム
パイフェイスは、マスクの穴に顔を入れてハンドルを回し、いつ跳ねるか分からないパイ投げアームのスリルを競う対戦ゲーム。原型は1968年のアメリカ生まれ。2015年に祖父と孫が遊ぶ動画が世界中に拡散し、半世紀ごしの大ヒットになった。日本では本家の新品流通が細く、中古・並行輸入品が中心。
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基本スペック
特徴
- マスクの穴に顔を入れ、ルーレットで出た数だけハンドルをカチカチ回す
- パイ投げアームがいつ跳ねるかは仕掛け任せ。狙って止めることはできない
- 浴びずに回し切れば得点。先に25点集めた人の勝ち
- ホイップクリームは同梱されない。説明書は濡らしたスポンジでの代用も案内している
- 2015年のホリデー商戦では品切れが続出し、ニュースになった
遊び方
パイ投げアームにホイップクリーム(または濡れスポンジ)を乗せ、マスクの穴に顔を入れる。
ルーレットを回し、出た数だけハンドルをカチカチ回す。アームはいつ跳ねるか分からない。
浴びずに回し切れば、出た数の2倍を得点。怖ければ「少なく回す」と宣言してもよい(得点は回した数ぶんに減る)。先に25点に達した人の勝ち。
誕生と歴史
1968年の初代を設計したのは、「オペレーション(手術ゲーム)」「マウストラップ」など米国の名作ゲームを量産したシカゴの玩具デザイン工房、マービン・グラス・アンド・アソシエイツ。顔にパイをぶつける「パイ投げ」はスラップスティック喜劇の鉄板ギャグで、それを食卓サイズのゲームに落とし込んだ。当時のセットには顔ハメ用の的やスコアシートが付いていた。
復活のきっかけは2015年、スコットランド・ウィシャーで理髪店を営むマーティン・オブライエンさん(通称バッジー・当時51歳)が、6歳の孫ジェイデン君と遊ぶ動画。妻が寝る前に何気なくFacebookへ投稿したところ、翌朝には世界中へ拡散していた。クリームを浴びるたびに笑い転げる祖父と孫の映像はFacebookだけで1億7000万回以上再生されたと報じられ、この人気を受けてハズブロが英ロケット・ゲームズから世界販売権を取得。SNSの動画がおもちゃを半世紀ぶりに復活させた代表例として、玩具業界でたびたび引き合いに出される。
日本にもハズブロの正規品が入ってきたが、現在は本家パイフェイスの新品流通が細く、中古・並行輸入品が中心で価格の振れも大きい。一方、派生の「パイフェイスキャノン」はハズブロジャパンの正規品が流通していて手に入れやすい。
兄弟ゲーム
パイフェイスの派生と、設計の血筋にあたるゲームたち。
- パイフェイス・ショーダウン(Hasbro):2人同時対戦版。ボタンを連打してアームを相手側へ押し合う
- パイフェイスキャノン(Hasbro):パイを発射して相手の顔に当てる射撃版。日本正規品あり
- オペレーション(Hasbro):ピンセットで部品を抜く手術ゲーム。初代パイフェイスと同じマービン・グラス工房の血筋
メモ
- ルーレットの数字より「少なく回す」と宣言する弱気プレイも、公式ルールで認められている。
- 2016年の全米玩具協会TOTYアワードでは、総合大賞は逃したもののゲーム部門の「Game of the Year」を勝ち取った。
- 英語には「顔にパイを食らわせる」を一語で言う動詞 pieing がある。パイ投げはそれほどの定番ギャグで、パイフェイスはそれを電動化せず、バネと運だけで再現した。
- 現行版には本体どうしを連結して多人数で同時に遊べる「チェーンリアクション」仕様がある。
- ホイップクリームが別売りなのは箱にも明記されている。海外のパッケージ表記は「Whipped cream not included」。
- 1968年の原版の的は顔ハメ窓付きで、顔を入れるとピエロに見える絵柄だった。
- バイラル動画の主は理髪店主。撮影場所も店内だったと伝えられる。
購入先
本家パイフェイスの新品は国内流通が細く、楽天では中古・並行輸入品が中心(価格の振れが大きい)。Amazonにはハズブロ正規品の取り扱いがある。
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