赤べこ(あかべこ)首を振る、会津の赤い牛の張り子

写真: Wdqh, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
赤べこは、福島県の会津地方に伝わる、赤い牛をかたどった張り子の郷土玩具。首がゆらゆらと揺れるのが特徴で、古くから縁起物・厄除けとして親しまれてきた。
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楽天 参考価格 ¥3,650〜 税込・店舗により変動
基本スペック
特徴
- 首が別パーツになっていて、振り子のようにゆらゆら揺れる
- 赤地に黒い斑点と白い縁取りを施した、紙製の張り子
- 会津を代表する民芸品で、開運・厄除けの縁起物として親しまれる
- 一つずつ手作業で作られ、工房ごとに顔つきや模様が少しずつ異なる
誕生と歴史
「べこ」は東北地方の方言で「牛」のこと。由来は、柳津町の圓蔵寺(福満虚空蔵尊)の建立伝説にさかのぼるとされる。虚空蔵堂を建てる際、どこからともなく現れた赤毛の牛の群れが重い資材の運搬を助けたという言い伝えがあり、この働き者の赤い牛が「赤べこ」と呼ばれた。柳津町はいまも「赤べこ発祥の地」を掲げ、境内には、なでると幸せを運ぶと伝わる「撫牛(なでうし)」の像が置かれている。
玩具としての張り子づくりの経緯には諸説あり、16世紀末に会津を治めた蒲生氏郷が京都から人形師を招き、下級武士の生活の糧として技術を習得させたのが始まりとも言われる。この説に立てば、会津張り子にはおよそ400年の歴史があることになる。
体の黒い斑点は天然痘(疱瘡)の跡を模したものとも言われ、赤い色は古くから魔除けと結びつけられてきた。現在は開運・厄除け・健康長寿の象徴として親しまれている。
つくり(張り子の技法)
牛の形の木型を、小刀やのみで削り出す
木型に和紙を糊で貼っては乾かす作業を繰り返し、厚みを出す
背や腹にあたる部分を切り開いて木型を抜き、切り口をふたたび和紙で貼り合わせる
赤い塗料を塗り、黒い斑点と眉・目・鼻を一筆ずつ手描きして仕上げる
首と胴は別々に作られ、首を胴に引っかけるように差し込む構造。固定されていないため、少し触れるだけで振り子のように長く揺れ続ける。
ゆかりの地
赤べこは、発祥の柳津町と、一大産地の会津若松市を中心に受け継がれてきた。
- 柳津町(福島):赤べこ発祥の地。圓蔵寺(福満虚空蔵尊)に、なでると幸せを運ぶと伝わる「撫牛」の像がある
- 会津若松市(福島):赤べこの一大産地。七日町通りや会津武家屋敷などで絵付け体験ができ、駅前には大きな赤べこ像も置かれている
いろいろな赤べこ
定番は赤い赤べこだが、白い「白べこ」や、色や柄を変えた変わり種も作られている。
会津若松の工房では、金属色に仕上げた「めたりっくべこ」など、現代風にアレンジした変わり種も生まれている。伝統の姿を守りながら、少しずつ新しい赤べこも作られ続けている。
メモ
- 大きさは「号」で表されることが多く、手のひらに乗る1号(約10センチ)から数十センチの大きなものまで幅がある。
- 会津若松市の観光キャラクター「あかべぇ」は赤べこがモデル。市内を走る周遊バスや観光PRに使われている。
- 会津若松市内などには、白地の張り子に自分で彩色できる絵付け体験の施設が複数ある。
- 会津若松駅前をはじめ、会津の各所に記念撮影用の大きな赤べこ像が置かれている。
- 赤べこ作りの製造元は、絵付け体験ができる工房を兼ねていることが多い。
- 会津では「起き上がり小法師」と並ぶ、代表的な縁起物として知られる。
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