ヨーヨー紀元前の壺絵から世界大会まで、回りつづける最古級の玩具
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ヨーヨーは、軸にひもを掛けた円盤を投げ下ろし、手元に呼び戻して遊ぶ玩具。紀元前のギリシャの壺絵に描かれるほど古く、18世紀の欧州貴族、昭和の日本、平成のハイパーヨーヨーと、何度でも大流行を繰り返してきた。いまは世界大会で技を競うスキルトイとして現役で、日本勢は世界王者の常連になっている。
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楽天 参考価格 ¥8,990 税込・競技用セット。入門用は¥2,000前後から
基本スペック
特徴
- 2枚の円盤をつなぐ軸にひもを掛け、投げ下ろした回転の勢いで手元へ呼び戻す
- ひもを軸に固定せず輪にすると、底で空転する「スリープ」ができる。ほぼすべてのトリックはこの空転中に生まれる
- 人形に次ぐ最古級の玩具とされ、紀元前のギリシャに実物と壺絵が残る
- 流行が周期的に再来する玩具として知られ、18世紀欧州・昭和初期・1970年代・1990年代と波を繰り返してきた
- 現代は精密ベアリング入りの競技用が主流。世界大会があり、日本人チャンピオンを多数輩出している
誕生と歴史
440年ごろ
(1716〜36)
(1932〜33)

写真: Bibi Saint-Pol, Public domain, via Wikimedia Commons(紀元前440年ごろのアッティカ赤絵式の杯。少年の手元でヨーヨーが回る。ベルリン旧博物館所蔵)
18世紀末の欧州では「バンダロア」の名で上流階級に大流行した。1791年には、のちの英国王ジョージ4世となる皇太子が、ソファに寝そべってバンダロアを垂らす姿を風刺画の名手ギルレイに描かれている。国の行く末より玩具に夢中、という皮肉。流行のたびに大人まで巻き込むのは、ヨーヨーの昔からの芸風といえる。

画: James Gillray「Bandelures」1791年, Public domain, via Wikimedia Commons(大英博物館所蔵。皇太子の右手から赤いバンダロアが垂れる)
現代ヨーヨーの父は、フィリピンからの移民ペドロ・フローレス。1928年にカリフォルニア州サンタバーバラで工場を開き、翌年には従業員600人・日産30万個まで急成長した。最大の功績は、それまで軸に固定されていたひもを「輪」にして掛けたこと。これでヨーヨーが底で空転する「スリープ」が生まれ、犬の散歩、揺りかご、世界一周——あらゆるトリックへの扉が開いた。「ヨーヨー」という言葉自体、フィリピンの言葉に由来するとされる。
写真: Kroytz, Public domain, via Wikimedia Commons(フローレス社のヨーヨー・1928〜29年ごろ。「FLORES YO-YO」のロゴが残る)
フローレスの会社を買収したダンカンは、各地に実演販売員(デモンストレーター)を送り込む手法でヨーヨーを全米の少年文化に育て上げた。ところが「ヨーヨー」の名が広まりすぎたことが命取りになる。1965年、裁判所は「yo-yoはもはや商品の一般名称であり、ダンカンが独占できない」と判決。商標という最大の資産を失ったダンカン社は同年倒産し、ブランド名だけが他社に引き継がれた。宣伝の天才が、宣伝の成功で沈んだ皮肉な結末だった。
遊び方
ひもの端を中指に掛け、ヨーヨーを手のひらに載せて構える。
腕を振り下ろして投げる。輪ひもの競技用なら、ヨーヨーは底で空転(スリープ)を続ける。
手首を軽く引いて呼び戻す。スリープの間にひもへ乗せたり絡めたりするのがトリックで、犬の散歩・東京タワー・世界一周など無数の技がある。
いろいろなヨーヨー
縁日の水ヨーヨーから精密機械のような競技用まで、姿は時代ごとに進化してきた。
写真: Akane272000, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
写真: YoYoFactory, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
メモ
- 「ヨーヨー」の語源はフィリピンの言葉に由来する説が有力とされるが、諸説ある。日本で定着したのは昭和初期のブームから。
- 昭和のブームでは、月産500万個・大阪でヨーヨー大会・国会の守衛が勤務中の「ヨーヨー免職」と、社会現象の記録が残っている。
- 1985年にはNASAの「宇宙のおもちゃ」実験で、ヨーヨーがスペースシャトルに持ち込まれた。無重力ではひもの先で止まらず、スリープができない。
- 1980年代の日本では『スケバン刑事』の武器として登場し、ヨーヨーのイメージをまた一段と強くした。
- 縁日の「水ヨーヨー」は、糸ゴムの先で弾ませる別系統の親戚。名前だけ本家から借りている。
- ダンカンのブランドはいまも健在で、入門用ヨーヨーの定番として売られ続けている。
購入先
ヨーヨーは現行ど真ん中の玩具で、入門用なら2,000円前後から、世界チャンピオン監修の競技用セットも1万円以内で手に入る。輪ひもの競技用は「投げれば底で回りつづける」ので、最初のスリープの感動までが早い。専門店にはトリックひもや交換パーツも揃っている。
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