招き猫(まねきねこ)右手で金運、左手で人を招く、福を呼ぶ縁起物
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招き猫は、前足を上げて福を招く姿をした、猫の縁起物。商売繁盛や金運の願かけとして、店先や玄関に古くから飾られてきた。右手を上げると金運、左手を上げると人(客)を招くとされ、色や小判の文字にもそれぞれ意味があるといわれる。
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楽天 参考価格 ¥4,400〜 税込・サイズ/店舗により変動
基本スペック
特徴
- 前足を上げて福を招く姿の、猫をかたどった縁起物
- 右手を上げると金運、左手を上げると人(客)を招くとされる
- 胸に小判を下げ、「千万両」「福」などの文字が書かれることが多い
- 白のほか、黒・赤・金など、色ごとに願い事が異なるといわれる
- 常滑・瀬戸・今戸・九谷など、産地ごとに顔つきや作りが異なる
誕生と歴史
(1573〜92)
(1633ごろ)
(1852)
招き猫の由来としてよく知られるのが、世田谷・豪徳寺の伝説。彦根藩主の井伊直孝が鷹狩りの帰りに寺の前を通ると、白猫が手招きするように見えたので中に入り、その直後に激しい雷雨になった。難を逃れた直孝が寺を手厚く再興したと伝わり、この白猫が「招福猫児(まねぎねこ)」の由来になったとされる。豪徳寺には今も、願いがかなった人が納めた招き猫が無数に並んでいる。
いっぽう、いまの置物としての招き猫は、江戸・浅草の「今戸焼」から広まったとする説が有力とされる。嘉永のころ、貧しさから愛猫を手放した老婆の夢に猫が現れ、「自分の姿を人形にすれば福が来る」と告げたので、今戸焼の人形にして売ったところ評判になったと伝わる。今戸焼の土人形は、江戸の名物として浮世絵にも描かれている。
招き猫の発祥には、豪徳寺(生き猫の伝説)や今戸焼(焼き物の招き猫)のほか、新宿・自性院や京都・伏見稲荷にまつわる説もある。どれが本家と決まっているわけではなく、複数の由来が並び立っているのが実情で、それぞれの寺社が「発祥の地」を掲げている。

画:歌川国貞・二代歌川広重「江戸自慢三十六興 今戸焼物」, Public domain, via Wikimedia Commons(江戸名物の今戸焼を描いた浮世絵。窓の外に今戸焼の窯と煙が、女性の裾元に今戸焼の招き猫が見える)
上げる手と色の意味
上げている手には意味があるとされる。一般に、右手を上げた招き猫は金運やお金を、左手を上げた招き猫は人(客)を招くといわれる。商売の店では客を招く左手、家庭では金運の右手を選ぶことが多い。近ごろは両手を上げた欲張りな招き猫もあるが、「お手上げ(万歳)」を連想させるとして避ける人もいる。
色にもそれぞれ願い事が結びつけられている。白は福や開運、黒は魔除け、赤は病除け、金は金運、桃色は恋愛……といった具合で、地域や店によって解釈には幅がある。胸の小判には「千万両」「福」などの文字が書かれ、より多くの富を願う意味がこめられている。
つくり
招き猫は主に、焼き物(常滑・瀬戸など)と張り子(今戸・豊岡など)の二通りの作り方で生まれる。ここでは、いまの一大産地・常滑に代表される焼き物の招き猫を例に挙げる。
型に粘土を詰めて猫の形を成形し、乾かしてから素焼きにする。
釉薬をかけて本焼きし、割れない丈夫な焼き物に仕上げる。
白などの地色を塗り、顔・首輪・小判の文字を一つずつ手描きして仕上げる。
今戸や豊岡の張り子の招き猫は、木型に和紙を重ねて成形し、軽くて素朴な風合いに仕上がる。
各地の招き猫
招き猫は各地の焼き物・人形の産地で作られ、産地ごとに顔つきや作りが異なる。
- 今戸焼(東京・浅草):焼き物の招き猫発祥とされる産地。素朴な土人形の風合い
- 常滑焼(愛知):現代の一大産地。白地に金の小判をさげた、定番の姿でよく知られる
- 瀬戸焼(愛知):古くからの招き猫の産地。丸みのある愛らしい顔立ち
- 九谷焼(石川):華やかな色絵が特徴の、豪華な招き猫が作られる
- 伏見人形(京都):土人形の古い系譜で、招き猫の源流の一つともいわれる
いろいろな招き猫
定番の白い招き猫のほか、色を変えたものや、海外に広まった変わり種まで、姿はさまざまにある。
写真: Niwrat, CC0, via Wikimedia Commons
写真: jf2c, CC0, via Wikimedia Commons
写真: SwarmCheng, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
メモ
- 9月29日は「来る福(くるふく)」の語呂合わせで「招き猫の日」とされる。
- 右手は金運、左手は客を招くと一般に言われるが、地域や店によって解釈には幅がある。
- 白のほか、黒(魔除け)・赤(病除け)・金(金運)など、色ごとに願いが異なるとされる。
- 愛知・常滑は現代の招き猫の一大産地で、駅前などに大きな招き猫のモニュメントもある。
- 豪徳寺(世田谷)では、願いがかなうと招き猫を奉納する習わしがあり、境内に無数の招き猫が並ぶ。
- 招き猫は海外でも「lucky cat/fortune cat」として親しまれ、中華圏でもよく見かける。
購入先
招き猫は、産地の窯元や縁起物を扱う店で今も広く手に入る。手のひらサイズから、店先に据える大きなものまで幅があり、上げる手(右=金運/左=客)や色を、願い事にあわせて選ぶ楽しみがある。
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